ccTLD世界紀行 第9回 io.(イギリス領インド洋地域)

ccTLD世界紀行、今回のccTLDは「.io」です。どうにも、視認しにくい不思議なドメインですが、こちらは、イギリス領インド洋地域(British Indian Ocean Territory)、に割り当てられたccTLDになります。

そんな国あるかいな! というのが、たぶんみなさんの心の声でしょう(笑)。そのとおり、独立国ではなく、ヴィクトリア女王を元首に戴いた、大英帝国の海外領土のうちのひとつです。下向き(南向き)の三角形をしたインドの頂点から、南に数千キロ(!)のインド洋上の広大なエリアに散在する、2300を越える島々を指します。

独立したccTLDが割り振られていますが、この広大なエリアに人口はわずか3500人ほど。1島あたり、2人もいない計算になりますね(笑)。おそらく、ほとんどが無人島や無人の珊瑚礁であると思われますが、いずれにせよ、なにもかもが密ではなく、とっても疎な感じがします...せっかくccTLDが割り振られているのに。

ところが、このドメインなんですが、意外な使い道があります。ぼーっと見てると、IOが、I/Oに見えませんか?そう、ゲシュタルト崩壊状態で見ると、コンピュータ一般に広く使われている、入出力ポート(Input/Output port)の略称によく似ていたりするのです。

現に、国際的な共同開発プロジェクト、GitHub(ギットハブ)が、このユニークなドメインを利用していたりするようです。 インド洋上に散在する珊瑚礁と、最新のシステムとの意外な接点。ドメインがその仲立ちをしているのですね。なんだか不思議な感じがします。

Photo credit:SushicamviaVisual hunt/CC BY-NC-ND