Koshi Yamazakiさんのブログ

ccTLD世界紀行 第12回 gg.(ガーンジー)

 ccTldのうちのひとつ、.gg は、ガーンジーに割り当てられたものです。インドの政治家の名前ではありません(笑)。

 

ガーンジーは、イギリス本土とヨーロッパを隔てる狭い海峡にばら撒かれたように散らばるチャンネル(海峡)諸島に属し、主島であるガーンジー島のほか、いくつかの小島嶼群から成っています。  欧米で人気の高い冒険小説の名作「鷲は舞い降りた」で、チャンネル諸島は、敵方のドイツ軍に占領されており、スパイたちがイギリス本土に潜入するための前進基地として使われていました。イギリスのようでイギリスでない、不思議な立地とも言えそうです。  

 

このガーンジー島ですが、英語で表記すると、“Bailiwick of Guernsey”となります。“Bailiwick”は、見慣れない英単語ですが、「代官管轄区」と訳され、その昔の大英帝国の徴税吏が間接統治する辺境の地を指し示す語です。  

 

現代では、ガーンジーは、タックス・ヘイヴンとして知られています。この小さな島を舞台に、世界から資金が集まり、日々、様々な租税回避施策や現代ならではの錬金術が練られているのですね。 Photo credit: neilalderney123 via Visualhunt.com / CC BY-NC

ccTLD世界紀行 第11回 ph.(フィリピン)

ccTLD世界紀行、今回はph.を採り上げます。東南アジアの大国、フィリピンに割り振られたccTLDです。

 

ルソン、ミンダナオなどを中心に、大小数千もの島々からなり、さまざまな民族が混血した魅力的な人々が住むこの国は、わが国とは、台湾を挟んだ一軒向こうのご近所さんにあたります。数百年前から交流もあり、戦争中は占領していた時期すらあったりして、かなり身近な国のはずなのですが、なぜか一般の生活レベルでは、その存在感を色濃く感じる機会は限られていますね。

 

あまり知られていませんが、いまや同国は、人口1億人を超える超大国です。経済成長も著しく、若年層が多いことから、かなりの勢いがあります。政治面でも、かなり個性的で強烈なキャラクターを持った大統領が登場し、世界的に話題を撒いていますよね。

 

ph.というと、フィリピンとすぐには結びつかず、なんだかpH濃度を測る単位のようで少しヘンな気がしますが、電話(phone)を連想させるドメインとして、他国でも販売されている例があるそうです。わかりにくい(?)ccTLDの、意外な効用ともいえそうです。 Photo credit: autan via VisualHunt.com / CC BY-NC-ND

 

 

ccTLD世界紀行 第10回 cc.(オーストラリア領ココス諸島)

 ccTLD世界紀行、今回のccTLDは「.cc」です。どこかで観たことのあるようなドメインですが、こちら、実はオーストラリア領ココス諸島に割り当てられたccTLDになります。

オーストラリア領ココス諸島...「しらんがな」というみなさんの声がまた聞こえてきそうです(笑)。もちろん、筆者も行ったことはありませんが、マレー半島の西側、インド洋の東縁に位置する、小さな、小さな島々のことです。

名前の由来は、ココヤシ(Cocos)の木から。キーリングさんというヨーロッパ人が、はじめてこの島を発見したとき、ここは無人島で、ただココヤシの木がいちめんに生えているだけだったそうです。以降、ここはヨーロッパ人の支配するココヤシのプランテーションとして開発されました。

この辺境にある島が、国際的な注目を浴びた事件があります。第一次世界大戦中、神出鬼没の活躍で連合国の艦隊に大打撃を与えたドイツの軽巡洋艦「エムデン」が、最終的に撃破され座礁、放棄されたのがここ。その残骸をサルベージ・解体したのは第二次世界大戦後の日本の業者なので、ある意味でココス諸島は、戦後日本の復興と外貨獲得に一役買ったことになりますね。

ccTLD世界紀行 第9回 io.(イギリス領インド洋地域)

ccTLD世界紀行、今回のccTLDは「.io」です。どうにも、視認しにくい不思議なドメインですが、こちらは、イギリス領インド洋地域(British Indian Ocean Territory)、に割り当てられたccTLDになります。

そんな国あるかいな! というのが、たぶんみなさんの心の声でしょう(笑)。そのとおり、独立国ではなく、ヴィクトリア女王を元首に戴いた、大英帝国の海外領土のうちのひとつです。下向き(南向き)の三角形をしたインドの頂点から、南に数千キロ(!)のインド洋上の広大なエリアに散在する、2300を越える島々を指します。

独立したccTLDが割り振られていますが、この広大なエリアに人口はわずか3500人ほど。1島あたり、2人もいない計算になりますね(笑)。おそらく、ほとんどが無人島や無人の珊瑚礁であると思われますが、いずれにせよ、なにもかもが密ではなく、とっても疎な感じがします...せっかくccTLDが割り振られているのに。

小米、どころか...

これまで、さまざまなドメインの種類について説明してきましたが、「早いもの勝ち」という原理原則を踏まえ、いちはやく取得したドメインを、うまく売却して巨額の値がついた事例があります。

今回も、前回に引き続きPSIドメイン講座の番外編として、実際にあった高額のドメイン取引事例をご紹介しましょう。 いまや、全世界に影響を与える牽引車ともいえる、中国経済。その尖兵的な存在のうちのひとつが、モバイル・デバイス・メーカー、Xiaomi(シャオミ)です。 漢字表記では、小米科技、となります。設立当初、中国当局から農業関連の企業だと勘違いされたというエピソードもありますが、語感は、ちょっとかわいい感じですよね(笑)。

「カワイイ」文化圏とも言われる日本人には受け入れられやすいかもしれないブランドネームなのですが、残念ながら、漢字表記を理解できる外国人(中国から見た)は、少数派です。 全世界にいるユーザー、あるいは見込みユーザーにとっては、Xiaomi(シャオミ)こそがブランドネーム。もちろん、これはこれで受け入れられているブランドネームではあるのですが、公式サイトでは、間違えようのないような、誰にでもわかりやすいドメイン・ネームを採用したようです。

ダイヤモンドは永遠に

これまで、さまざまなドメインの種類について説明してきましたが、「早いもの勝ち」という原理原則を踏まえ、いちはやく取得したドメインを、うまく売却して巨額の値がついた事例があります。

今回は、PSIドメイン講座の番外編として、実際にあった高額のドメイン取引事例をご紹介しましょう。 ダイヤモンド...女性の永遠のあこがれ、美と富の象徴です。それを、そのままあしらったドメインネームは、おそらく最強のショーケースになるでしょう。

実際、750万ドルで売買されました。 http://www.diamond.com もう、今から10年以上も前のことなので、オンライン・マーケットが当時とは比較にならないくらいに巨大になった現在では、その価値は計り知れないのではないでしょうか。実際、このドメインを現在使用しているのは、オンラインのジュエリーECサイトです。

PSI ドメイン講座 Vol.009

少しあいだが空いてしまってすいません!PSIドメイン講座、第9回になります。

前回は、いわゆるJPドメインについて触れました。今回は、その少し深掘りをしてみたいと思います。一部、これまでの回と内容が被る部分もありますがご容赦くださいね。

基本的に、JPドメインには、以下の3種類があります。
・汎用JPドメイン
・都道府県型JPドメイン
・属性型JPドメイン

なんだか、言葉だけではわからないですよね。それぞれ説明しましょう。

・汎用JPドメイン
汎用JPドメインは、co、neなどといった組織や機能を判別するパートを持っていません。ですので、単にJPがつくだけ、という形態になります。
たとえば、psi.jp / wixi.jp といったものです。
なんらの区分けもできないため、法人・個人の区別もつきません。申請にあたっては、もちろん個人でも法人でも可能。原則的に日本に本籍あれば登録可能です。また、いくつ申請しても問題ありません。早いもの勝ちでいくつでも取得可能です。

ccTLD世界紀行 第8回 to.(トンガ)

ccTLD世界紀行、今回のccTLDは「.to」です。みなさん、だんだんと慣れてきましたよね。

今回は、どこだかわかりますか?トルコ?いや、それは「.tr」です。トルクメニスタン?いや、渋いですがそれは「.tm」です。 正解は、トンガ王国、です。以前にも書いたツバルなどと同じ、太平洋上の島国ですね。場所は、サモア島の南でフィジー島の東...といって場所を正確にイメージできる人は、よほどの南洋マニアか、海外旅行好きの人でしょう。

トンガ、という島の名前は、子供の頃からなんとなく、「南の島の象徴的な名前」として耳にする機会が多かったですよね。しかして、その実態は、あまり知られることがありません。 「王国」の名の通り、国王がいて、国民は10万名ほどです。実は江戸時代の日本のような厳格な身分制度が敷かれていて、王族、貴族、平民の3階層に分かれ、変更することは認められません!しかし現在の王家はすでに数百年間変わっておらず、封建的な息苦しさを連想しがちな私たちとは、受け取り方がちがうのかもしれませんね。

ccTLD世界紀行 第7回 ga.(ガボン)

ccTLD世界紀行、今回のccTLDは「.ga」です。レディ・ガガなどを思い出してしまいますが、もちろん、なんの関係もありません(笑)。

みなさん、どこだかわかりますか?? アフリカ大陸の西の端...やや窪んだ下腹にある小国、ガボンです。ガボン...そんな国あったっけ?というのが一般的な感想ではないでしょうか?現在、アフリカ大陸には約50くらいの国があり、そのまぎれもない一国です。人口は160万名ほど。小国ですが、一人当たりGDPはアフリカ諸国の中でも五本の指に入るほど豊かな国で、首都のリーブルヴィルは、写真のように瀟洒な建物が並ぶ海辺の都市です。

しかし、いまひとつなじみがない理由...この国が位置するのが、アフリカ大陸の大西洋岸であり、わたしたち日本とはまさしく地球の真反対。交易路や海運ルートからしても直接の行き来は少なく、過去の歴史において接することがほぼありませんでした。

PSI ドメイン講座 Vol.008

PSIドメイン講座、第8回になります。

今回は、われわれにとってもっとも馴染みの深い、「.jp」ドメインについて。

以前にも触れたとおり、「.jp」ドメインは、国別ドメイン(ccTLD)のなかのひとつですが、英数字や日本語と組み合わせることで、その属性や機能など、さまざまなことをユーザーに伝えることができます。

現在、登録されている「.jp」ドメインは100万件以上。そのうち約2割ないし3割ほどが、企業を示す「.co.jp」ドメインで、それよりはるかに多い約半分程度が、なんらかの英数字と「.jp」を組み合わせたいわゆる、汎用「.jp」ドメインになります。

「.jp」ドメインを登録するために必要な条件はただひとつ、出願者の現住所が日本国内であること。個人・法人を問いません。企業を示す属性型の「.co.jp」は違いますが、通常の「.jp」ドメインであれば、それこそ貴方が個人で取得して、自分でやっているブログに割り当てることも可能です(レンタルサーバーを利用していても、そうした独自ドメインを割り当てる機能がついていることが多いです)。

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